ダイエットをしてもなかなか痩せない人へ

肥満はほとんどすべての先進国で問題となっている現代病です。
しかし、あなたは本当に太っていますか?
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出典:https://www.flickr.com/
肥満とはなんなのかをしっかり理解して改善に臨まなければ、せっかくのダイエットが無意味なものになってしまうでしょう。
そこで今回は肥満の新常識を紹介していきます!

 

BMI

これはよく知られているものですが、
日本肥満学会は2000年から肥満の指標としてBMIを用いています。
ちなみにBMIは大人、肥満度は子供の肥満の指標となります。
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日本人の肥満はBMI25以上とされていますが、実は日本人の肥満人口は先進国のなかでは非常に少ないことで有名です。
また、ヨーロッパ、北米、オーストラリアの肥満数値はBMI30以上で、先進国と言われている国の肥満指数は日本よりも高いのです。
これは、日本人には膵臓から出るインスリンが遺伝子的に分泌されにくいという特徴があるため、たくさん食べるとすぐに糖質を分解できなくなってしまい、BMI25―30の間で大抵の人が糖尿病などの生活習慣病になってしまうという理由からです。

 

糖尿病

また、アメリカ人の肥満と日本人の肥満は全く異なります。
アメリカの肥満はBMI30以上が全体の3割、日本の肥満はBMI25以上が3割といわれています。
日本の肥満はアメリカの指標に合わせると全体のたったの3%しかいないのです!

 

20代女性の問題はむしろ痩せすぎ

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BMIは
身長(メートル)×身長(メートル)÷体重
で算出します。
この値が18.5未満は痩せすぎ、
BMI22が理想体重、
25以上は肥満と見なされます。
最近では10代後半から20代前半のおよそ20%がBMI18.5未満の痩せすぎであるといわれています。

 

脂肪の種類と役割

皮下脂肪は

  • エネルギーの貯蔵
  • 性ホルモンの原材料(エストロゲンとエストロン)
  • 体温の調整

という重要な身体の機能を担っています。
つまり女性が痩せすぎてしまうと、基礎代謝が落ち、月経が停止し、不妊症になりやすくなるというリスクがあります。
また、若いうちに痩せていた人がいつまでも痩せているということはほとんどありません。
基礎代謝はただでさえ年をとるにつれて下がります。
したがって若いころと同じだけ食べていたら、いつかは確実に肥満になってしまいます。
日本の肥満の現状としては、ホルモンの影響で太りやすい20代に痩せ、
本来痩せてくるはずの60代で生活習慣を改善できず太りすぎているという問題があります。

 

おなかの中の内臓脂肪は

内臓脂肪は脂肪由来の生理活性物質であるアディポサイトカインを生成してしまいます。
これは生活習慣病のもとになる物質と言われています。
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肥満の遺伝子

肥満の確定遺伝子は見つかっていないので、太る原因が必ずしも遺伝子にあるわけではありません。
ただし代謝遺伝子は人によって違い、代謝の良い人とあまりよくない人とでは摂取すべきカロリーの量が変わってきます。
日本人は日本の地理的条件や環境から、低燃費で代謝があまりよくない遺伝子を持っている人が多いといわれています。
もしもあまり食べていないのにやせない、という方はこの遺伝子を持っている可能性が高いといえます。

 

肥満が現代病といわれるゆえん

高血圧や糖尿病、脂質異常症には科学技術の発達によって良い薬がたくさんあります。
しかし肥満は生活習慣病をはじめとする様々な病気のリスクファクターでありながら、それ自体が病気というわけではありません。
ゆえに肥満の治療は困難で、肥満は現代病と呼ばれているのです。

 

肥満の薬

肥満の治療は困難ですが、実は
サノレックスという肥満薬が存在します。
この薬には医者の診断書が必要で、医療薬品として扱われます。
なんとサノレックスはBMI35以上でないと処方されない薬であり、
自由診療では出してもらえない薬のため、日本人のほとんどは目にすることはないでしょう。
脳にも作用する薬ですから、3か月以内に服用しなくてはならないという期限もあります。

 

結局のところ、生活習慣

生活習慣病の発症基盤は内臓脂肪の過剰蓄積です。
女性に多く、役立つ機能をもつ皮下脂肪ではなく、内臓脂肪がたくさんついてしまうことが原因です。
「食事」と「運動」の改善が肥満対策には不可欠です。

わかっているけど、できない。
それが「健康」といわれています。

 

BMI19を目標にしよう

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上記のことから、日本人の大抵の方はそんなに太っていないということはおわかりいただけたかと思います。
しかし、医学的に痩せることがあまりよくないことであっても、女性が「綺麗になりたい!」と思う気持ちは止められません。
そこでおススメしたいのが、BMI19を目指すということです。
まず自分のBMIを算出して、本当に太っているかどうかを確認してみてみましょう。
理想体重はBMI22ですが、標準値を踏まえると19までは痩せても大きな問題はないと考えられます。
スーパーモデルとまではいきませんが、BMI19ならば10代後半でBMI18.5以下の人が20%程度ですから、20代であれば同年代の人が10人いたら1番目か2番目に痩せていると判断される値でしょう。
なので19よりも少ない方はいまよりたくさん食べる努力をしましょう。
不妊症や将来の肥満は多くの人にとって不幸です。
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そして19よりも多い方は1日の摂取カロリーを2000カロリーと決めて、まず1カ月食事療法を行いましょう。
それでも効果がなければ1500カロリーでもう1か月。
BMIが19になるまで続け、その後は食事を少しずつ戻しながら毎日運動をします。
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しかし年をとってから運動をはじめるのは本当に大変ですし、長続きせずにリバウンドしてしまうことが多いです。
若いうちから自然と正しい食習慣と運動習慣を身につけられるようにしておくことがなにより大切です。

 

その他・まとめ

個人的にはBMI21~22の人が普通に女性らしくて素敵だと思います。
それでも痩せている方が良いと思われがちな時代ですから、
無理のない範囲でダイエットを頑張って欲しいと思います。

以下にも参考になりそうな記事を載せておきますので良かったらご参照ください。
参考:http://www.fashionsnap.com/the-posts/2013-01-22/bmi-20/

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