女子大生の皆さんもいずれ就職活動をしなければならない日がやってきます。様々な業界がある中で、どの業界を志望しようか悩んでいる方たくさんいると思います。

そこで選択肢のひとつとして、エアライン業界の中でも日系大手航空会社の日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)についてクローズアップします。

企業概要

日本航空株式会社
1951年8月1日設立
従業員数 9,945人(2014年3月31日現在)
加盟航空連合 ワン・ワールド

全日本空輸株式会社
1952年12月27日設立
従業員数  12,416名(2014年3月31日現在)
加盟航空連合 スターアライアンス

ここまではホームページを見ればわかる内容なので、これからはセクションを分けて考察していきます。

今回は第一弾の機内食から!

機内食って飛行機に乗った時の一つの楽しみでもありますよね。国内線、国際線でもメニューに違いが出てきますし、時間帯によってもメニューが変わります。エコノミークラスでも肉か魚か、和洋を選ぶこともできます。JALとANA、どのような機内食を提供しているのでしょうか?

JALの機内食

JALは、外食企業とのコラボレーション企画が目立つのが特徴です。
mos
出典 https://www.jal.co.jp/
「AIR MOS」 モスバーガーとのコラボレーション。乗客が自らバーガーを仕上げるのがユニーク。
oreno
出典 https://www.jal.co.jp/
「俺の機内食」 近年高級食材と使った料理がリーズナブルな値段で楽しめる「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」とのコラボレーション。ホノルル線限定メニュー。
yoshinoya
出典 https://www.jal.co.jp/
「AIR 吉野家」 吉野家とのコラボレーション。乾燥した機内に合わせてつゆだくでの提供。

これらはほんの一例ですが、こうした外食企業とのコラボレーションは、2010年のJALの経営破綻の経験が根底にあります。サービス向上のためには自社だけで模索するのではなく、外食のノウハウを外食産業企業から取り入れるべきとの方向転換があったからです。

コラボレーションの第1弾として提供されたのは、モスバーガーとの「AIR MOS」です。モスバーガーへの依頼の理由のひとつは、20~30代の若い層へのアプローチがあります。しかし、一度モスバーガーから「機内では地上での品質を維持できない。」ことを理由に断られてしまいます。JALの商品サービス開発部からのモスフード櫻田社長への直談判により、共同開発が実現し、1年半の歳月をかけて商品化されたのが「AIR MOS」なのです。機内食ひとつでもこれだけの時間をかけて開発されているですね。

ANAの機内食

ANAは、2013年9月より「日本が世界に誇る価値」を機内やラウンジなどにて体感してもらえるよう取り組みを行ってきています。これは3カ月ごとに3つの都道府県を特集し、4年間かけて47都道府県すべてと機内食でのコラボレーションをするというものです。対象地域の方々にANAへの親近感を持ってもらえますし、宣伝効果もあるので特産品による地域活性化も見込めます。機内食で自分の地元の特産品が出てきたらお客様自身も嬉しくなりますし、ANAはお客様と日本全体への貢献をしながら、機内食を展開しているようです。

ANAの機内食マーケティング

ANAは、2013年9月からFacebook内の自社ページにて機内食の候補を挙げ、人気投票を行い、最も支持が得られた機内食を導入するというユニークな“ANA機内食総選挙”を行っています。
ANA
出典 https://ja-jp.facebook.com/ana.japan/
機内食のメニューに自分たちの意見が反映されるというのは嬉しい事ですし、ANAに愛着が湧いて利用につながることも考えられますね。

エアライン業界重要単語「ハラール食」

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出典:http://www.asahi.com/
エアライン業界を今後視野に入れている方も違う業界を考えている方も常識として知らなければならない単語があります。
それが「ハラール食」。

※ハラール食について
イスラム法において合法なものの事をハラールといい、非合法なもののことをハラームといいます。ハラール食には様々な要件があります。「口にすることを禁じられていた動物の肉やそれに由来するものを含んでいないこと」「(合法なものであっても)イスラム法にのっとって処理されていること」「製造・加工・調理の過程が、禁忌とされるものに汚染されていないこと」などが代表的なものです。
一方、ハラームとなる品物は極めて多様で、注意が必要。例えば、豚肉を食材として避けるほか、豚脂、豚の身や骨でダシをとったスープなど、豚由来成分を調理の際に使用することは禁止されています。さらに、豚肉料理に使用した包丁や食器などの使用も避けなくてはなりません。
(国際機関 日本アセアンセンターのHPより抜粋)

しっかり意味を理解しておいてください。

機内食だけでも違いが見られるJALとANA

いかがでしたか?
一口で機内食と言っても各社それぞれの取り組みには違いが見られます。何を目的としてその機内食をお客様に提供しているのか、その機内食を提供しようとした背景などを知って、企業に共感した方はそれを志望動機に盛り込んでいくのもありなのではないでしょうか。

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